アフリカの歴史

アフリカ系アメリカ人の投票を阻んだ「祖父条項」とは何だったのか

祖父条項(グランドファーザー・クローズ)とは

祖父条項とは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、アメリカ合衆国南部諸州の州憲法に盛り込まれた投票資格に関する規定です。この条項では、「ある特定の日付より前に、その人の祖先が投票権を有していたかどうか」が投票資格の判断基準とされました。

条項の仕組みと背景

基準となる日付は、通常、南北戦争後のレコンストラクション(再建)期にアフリカ系アメリカ人が参政権を獲得する以前の時点に設定されていました。そのため、祖先が奴隷として投票権を持たなかった黒人たちは、この条件を満たすことが事実上不可能でした。

もたらされた結果

実際には、祖父条項は白人有権者には自動的に適用され投票を認める一方で、大多数のアフリカ系アメリカ人から投票権を奪う結果となりました。これは識字テストや人頭税などと並び、南部における体系的な人種差別の手段の一つとして機能したのです。