クレオパトラの時代の通貨「デベン」とは
クレオパトラが活躍した古代エジプトでは、「デベン」と呼ばれる単位が主な通貨として使われていました。興味深いことに、デベンは現代のような硬貨ではなく重量単位であり、主に銅や銀で作られたものを基準として、物やサービスの価値を測っていました。
さらに、デベンはより小さな単位へと細分化されていました。代表的なものとしては、デベンの10分の1にあたる「キト」や、100分の1にあたる「シェケル」などがあります。こうした細かな単位設定により、日常的な取引から高額な商取引まで幅広く対応できたのです。
ギリシャ・ローマの硬貨も併用されていた
デベンに加えて、クレオパトラはギリシャやローマの硬貨も使用していました。その理由は、エジプトがギリシャ系のプトレマイオス朝の支配下にあり、後にローマの統治下へと移っていったためです。
具体的には、ギリシャで広く流通していた銀貨「ドラクマ」や、ローマで使われていた銀貨「デナリウス」などが挙げられます。異なる文化圏の通貨が同じ土地で併存していたのは、当時のエジプトが国際的な交易の中心地だったことを物語っています。
まとめ:多様な文化が交差するエジプトの経済
このように、クレオパトラは治世において複数の形態の通貨を使い分けていました。これは、ヘレニズム文明とローマ文明という異なる文化的影響が共存するエジプトの状況に、柔軟に適応した結果と言えるでしょう。通貨の歴史をたどることで、クレオパトラの時代の国際性と経済の豊かさが見えてきます。