ムラー・ド・ピヤーザとはどんな映画?
『ムラー・ド・ピヤーザ(Mulla Do Pyaza)』は、1976年に公開されたインド映画です。監督を務めたのは、ボリウッドを代表する名匠ラージ・コスラー。彼は1950年代から80年代にかけて活躍し、『CID』(1956年)や『Woh Kaun Thi?』(1964年)など、サスペンスと音楽性で知られる数々のヒット作を手がけたことで有名な監督です。
物語のあらすじ
本作の主人公は、ムラーという名の盗賊。彼は、地元のイスラム教聖職者(ムラー)が率いる街のギャングの一員として活動しています。裏社会と信仰、そして人間模様が交錯する中で、ムラーは独自の生き方を貫いていく――そんな男の姿を描いた作品です。
タイトルに込められたダブルミーニング
この映画のタイトルは、実に巧妙な言葉遊びになっています。
直訳すると「二つの玉ねぎを持つ聖職者」という意味になりますが、比喩的にはまったく別のニュアンスを持っています。それは、「狡猾でつかみどころのない人物」を指す言葉なのです。敵にも味方にも次の一手を読ませず、常に相手を出し抜くような、抜け目ない人物像を表現しています。
まとめ
『ムラー・ド・ピヤーザ』は、単なる犯罪映画にとどまらず、タイトル自体に主人公の性格と物語の核心が凝縮された、遊び心あふれる作品です。ラージ・コスラー監督ならではの演出とともに、インド映画史における独特な一本として知られています。