アフリカの歴史

ジッグラトの代表例5選|ウル、ウルク、バビロンなど古代メソポタミアの聖塔を紹介

ジッグラトは、古代メソポタミアで建てられた段状の巨大な聖塔(神殿)です。日干しレンガを積み重ねた階層構造を持ち、頂上には神への供物を捧げるための神殿が設けられていました。ここでは、世界に現存する、あるいは歴史上記録されている代表的なジッグラトを5つ紹介します。

1. ウルの大ジッグラト(イラク)

現在のイラクに位置するウルの大ジッグラトは、紀元前21世紀に建造され、世界で最も保存状態の良いジッグラトの一つとされています。シュメールの月神ナンナに捧げられたこの建築物は、3段構造で造られ、最上段までの高さは30メートル(約98フィート)を超えました。

2. 白い神殿(イラク・ウルク)

現在のイラクにある古代都市ウルクに建つ白い神殿は、紀元前34世紀頃に建造された、知られている中で最も古いジッグラトです。シュメールの女神イナンナに捧げられ、漆喰で白く塗られた日干しレンガで築かれたことから、この名が付きました。

3. エテメンアンキ(イラク・バビロン)

現在のイラク、古代都市バビロンに位置するエテメンアンキは、紀元前6世紀に建造された、歴史上最大のジッグラトです。バビロニアの主神マルドゥクに捧げられ、その高さは90メートル(約295フィート)を超えていたと伝えられています。旧約聖書に登場する「バベルの塔」のモデルであるとも考えられています。

4. チョガ・ザンビール(イラン)

現在のイランに位置するチョガ・ザンビールは、紀元前13世紀に建造され、イラン国内で最も保存状態の良いジッグラトです。エラムの神インシュシナクに捧げられ、日干しレンガと石を用いて築かれました。1979年にはユネスコの世界遺産にも登録されています。

5. シアルク(イラン)

現在のイランに位置するシアルク(テペ・シアルク)は、紀元前3千年紀に建造された、最も古い部類に入るジッグラトの一つです。ゾロアスター教の神ミトラに捧げられたとされ、日干しレンガで構築されています。

まとめ

ジッグラトは、シュメール、バビロニア、エラムなど、古代メソポタミアの各文明において宗教的な中心地として重要な役割を果たしてきました。イラクやイランに残るこれらの巨大な聖塔は、数千年の時を超えて、当時の高度な建築技術と人々の信仰の姿を今に伝える貴重な遺産といえます。