ロビンフッドが生きた時代はいつなのか?
ロビンフッドが実際に存在したのか、またどの時代を生きたのかについては、確固たる歴史的記録が残されていないため、今なお議論と伝説の対象となっています。しかし、彼をめぐる有名な民間伝承やバラッド(叙事詩的な歌)をもとに考えると、ロビンフッドは12世紀後半から13世紀初頭にかけての時代に生きた人物であると考えられています。
イングランド王リチャード1世とジョン王の時代
この時代は、イングランドの歴史において「獅子心王」と呼ばれるリチャード1世(在位1189年〜1199年)と、その弟であるジョン王(在位1199年〜1216年)が統治していた時期にあたります。ロビンフッドの物語では、十字軍遠征で王国を離れたリチャード1世の不在中に、悪名高いジョン王やその側近たちが民衆を圧政で苦しめ、これに対してロビンフッドがシェルウッドの森を拠点として貧しい人々に富を分け与えながら抵抗する、という構図が描かれることが多いのです。
ロビンフッドは伝説上の人物
ただし、重要なのは、ロビンフッドが実在が確認された歴史上の人物ではなく、あくまで伝説上の英雄であるという点です。彼の生涯や活動に関する詳細は、何世紀にもわたる口承文学、民謡、そして演劇や映画などの芸術作品の中で装飾され、脚色されてきました。その結果として、私たちが今日知っている「緑の服をまとった義賊」のイメージが形作られたのです。
まとめ
ロビンフッドの生きた時代について最も広く受け入れられている説は、12世紀末から13世紀初頭、すなわちリチャード1世とジョン王の時代ということになります。しかし、彼の実在を裏付ける決定的な史料はないため、歴史的事実と伝説の境界線は曖昧なままです。それでもなお、正義と自由の象徴として語り継がれてきたロビンフッドの物語は、時代を超えて人々の心をつかんでやまない魅力を持っています。