北米の歴史

クリスマスツリーがイギリスに初めて伝わったのはいつ?王室が広めた意外な歴史

クリスマスツリーを広めたのはアルバート公?

クリスマスツリーがイギリスで広く親しまれるようになったきっかけは、19世紀半ばのヴィクトリア女王の夫、アルバート公(ザクセン=コーブルク=ゴータ公子)にあると一般に考えられています。ドイツ出身のアルバート公は、1840年代にウィンザー城で飾り付けたクリスマスツリーを囲む王室一家の姿が雑誌に掲載され、この風習が一気に庶民の間へと広まったのです。

実はそれ以前からの記録も存在

しかし、歴史資料を調べると、クリスマスツリーがイギリスに初めてもたらされたのは、アルバート公の時代よりさらに数十年前であることを示す証拠が残っています。ジョージ3世の王妃シャーロットもまたドイツ出身であり、1800年にはすでにウィンザー城で子どもたちのために飾り付けたイチイの枝を使った「クリスマスツリー」を用意していたという記録があるのです。

導入と普及は別の歴史

つまり、クリスマスツリーそのものは18世紀末から19世紀初頭にかけて、ドイツ出身の王妃によって王室にもたらされていました。ただし、それが今日のような国民的なクリスマスの習慣として定着したのは、アルバート公とヴィクトリア女王の時代だったといえるでしょう。