北米の歴史

アメリカで最初のクリスマス切手が発行されたのは何年?

アメリカ合衆国で最初のクリスマス切手が発行されたのは、1962年です。同年11月1日に登場した4セント切手は、緑のリース(花輪)と赤いキャンドルをあしらった、シンプルでありながら温かみのあるデザインで、瞬く間に人々の心をつかみました。

記念すべき第1号:1962年のクリスマス切手

当時のアメリカ郵政省は、ホリデーシーズンに向けて急増する郵便需要に応えるべく、クリスマス切手の発行を決定しました。緑と赤のインキで印刷された初代の切手は、リースと2本のキャンドルを組み合わせた図案で、宗教色を強調しすぎず季節の雰囲気を伝える仕上がりが幅広い層に支持されました。
結果としてこの切手は10億枚以上が売れるほどの大ヒットとなり、「毎年クリスマス切手を発行する」という今日まで続く伝統がここに確立されたのです。

1966年には「聖母子」図案の切手も登場

クリスマス切手の歴史におけるもう一つの節目が、1966年に発行された「聖母子(Madonna and Child)」図案の切手です。フランドル派の巨匠ハンス・メムリンクの絵画をもとにした5セント切手で、ルネサンス美術の優雅さを小さな切手に凝縮した意欲作として大きな話題を呼びました。これを機に、宗教画を題材としたクリスマス切手も毎年の定番となっていきます。

「クリスマス切手」と「クリスマス・シール」の違い

補足として、1907年から発行されている「クリスマス・シール」は、慈善活動のための寄付用ラベルであり、郵便料金の支払いに使える切手とは異なるものです。両者を混同しないよう注意しましょう。

現代まで続くクリスマス切手の伝統

初年度の圧倒的な成功以来、アメリカでは毎年秋になると新しいクリスマス切手が発表されます。聖母や天使といった宗教的なモチーフから、サンタクロースや雪だるまなど親しみやすいデザインまで、そのラインナップは実に多彩です。切手収集家だけでなく、ホリデーカードを送る一般の人々にとっても、クリスマス切手は季節の風物詩として今も深く愛され続けています。