北米の歴史

南北戦争中に建造された装甲艦の数は?北軍と南軍の比較

南北戦争における装甲艦の建造数

アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)は、木造軍艦から装甲艦(アイアンクラッド)への移行期に起こった歴史的な戦争でした。海軍力の優劣が戦局を大きく左右する中、北軍と南軍はそれぞれ装甲艦の建造に力を注ぎました。

北軍(合衆国)の装甲艦

北軍であるアメリカ合衆国は、戦争期間中に合計62隻の装甲艦を建造しました。豊かな工業力と造船技術を背景に、北軍は大量の装甲艦を短期間で就役させることができました。中でも1862年に登場した「USSモニター」は、回転式砲塔を備えた革新的な設計として知られ、装甲艦の歴史における金字塔となっています。

南軍(南部連合)の装甲艦

一方、南軍であるアメリカ南部連合が建造した装甲艦は20隻にとどまりました。工業基盤が脆弱だった南軍は、既存の木造艦を改装して装甲を施すなど、限られた資源の中で対応せざるを得ませんでした。それでも「CSSバージニア」は、ハンプトン・ローズ海戦で北軍の木造艦に大きな打撃を与え、世界の海軍関係者に装甲艦時代の到来を印象づけました。

建造数の差が示すもの

北軍62隻に対し南軍20隻という約3倍の差は、両陣営の工業力・経済力の格差を如実に反映しています。この圧倒的な物量の差が、最終的に北軍の海上封鎖作戦(アナコンダ計画)の成功と、南軍の敗北につながった一因となりました。