アメリカ南北戦争の終結後、リンカーン大統領によって示された南部再建計画では、かつて南部連合(アメリカ連合国)に属していた諸州が合衆国に復帰するためには、以下の3つの条件を満たすことが求められました。
1. 憲法修正第13条の批准
奴隷制を廃止する憲法修正第13条を批准することが最初の条件でした。これにより、各州は正式に奴隷制度の終焉を受け入れ、自由な労働体制への移行を約束することになります。
2. 脱退主義(分離独立論)の放棄
次に、「州には連邦から脱退する権利がある」とする脱退主義の教義を拒否することが求められました。この原則は南北戦争の根本的な原因の一つであり、その放棄は連邦の不可分性を認めることを意味しました。
3. 南部連合指導者の公職就任資格の剥奪
最後に、元南部連合の文民・軍人の高官、および自発的に南部連合を支援したとされる者たちに対して、公職に就く資格(選挙権・被選挙権)を剥奪することが必要でした。これは、かつての反乱指導者が直ちに政治的権力を取り戻すことを防ぐための措置でした。
まとめ
これら3つの条件――修正第13条の批准、脱退主義の否定、そして南部連合指導者の公職追放――は、戦争によって失われた国家の統一を回復しつつ、奴隷制の廃止という理念を確実に定着させることを目的としたものでした。