北米の歴史

イギリス人が北米に最初に定住したのは現在のどの州?ジェームズタウンの歴史を解説

北米初の恒久的なイギリス人入植地「ジェームズタウン」

北米における最初の恒久的なイギリス人入植地は、現在のアメリカ合衆国バージニア州、「タイドウォーター(Tidewater)」と呼ばれる沿岸地域に位置していました。この入植地は1607年、イングランド王ジェームズ1世の勅許を受けたロンドン・バージニア会社によって設立され、国王の名前にちなんで「ジェームズタウン」と名付けられました。

設立当初の厳しい苦難

ジェームズタウン植民地は、その初期に数多くの困難に直面しました。入植者104人は湿地帯でのマラリアなどの病気、深刻な食料不足、そして先住民ポウハタン族との対立に苦しみ、「飢餓の時代」と呼ばれる冬期には人口の大半が命を落とすほどの危機に陥りました。しかし、ジョン・スミスによる規律ある指導や、先住民からの食料支援、さらに1610年代にジョン・ロルフが成功させたタバコ栽培が経済的基盤となったことで、植民地は徐々に安定への道を歩み始めました。

アメリカ史の出発点としての意義

こうした試練を乗り越えたジェームズタウンは、やがて成長と繁栄を遂げ、北米で最初の恒久的なイギリス人入植地として歴史にその名を刻みました。この植民地の存在は、その後の北米東海岸全域へのイギリス系移民の拡大を促し、13植民地の形成、ひいては後のアメリカ合衆国建国へとつながる重要な出発点となったのです。1619年には北米初の代議制議会であるバージニア議会が開かれるなど、アメリカ政治文化の原型もここから生まれました。