北米の歴史

アメリカ連合国(南軍)の旗とは?「スターズ・アンド・バーズ」の歴史と現代の論争

一般に「南部連合旗(コンフェデレート・フラグ)」として知られるアメリカ連合国の国旗は、1861年から1865年まで、南北戦争期に存在したアメリカ連合国(南軍)の公式な旗でした。

南軍の旗のデザインと意味

この旗は長方形で、赤地の上に青いカントン(左上部)が配置され、その中に7つの白い星が描かれています。これらの星は、合衆国(北軍)から脱退して連合国を結成した7つの州——サウスカロライナ、ミシシッピ、フロリダ、アラバマ、ジョージア、ルイジアナ、テキサス——を象徴しています。

この旗は「スターズ・アンド・バーズ(星と条)」や「サザンクロス(南十字星)」とも呼ばれ、特に青いX字型に白い星を配したデザインは「サザンクロス」として広く知られています。

賛否を呼ぶ象徴としての南軍旗

南北戦争終結以来、南軍の旗は常に議論の的となってきました。一部の人々はこれを「南部の伝統や州の権利を象徴するもの」と捉える一方、他の人々は「人種差別や奴隷制を象徴するもの」と見なしています。実際、白人至上主義者やネオ・コンフェデレート(南部連合支持派)による抗議活動や集会では、この旗が掲げられることが少なくありません。

公共の場からの撤去が進む背景

近年では、公共の場から南軍旗を撤去すべきだという動きが強まっています。多くの州や都市が、政府所有の敷地への旗の掲揚を禁止する法律を可決しました。

転機となったのは2015年の出来事です。サウスカロライナ州チャールストンの教会で白人至上主義者によって9人の黒人が殺害された事件を受け、同州の州議会議事堂の敷地から南軍旗が撤去されました。この事件は、南軍旗が持つ象徴的意味について全米規模の議論を巻き起こし、撤去の流れに大きな拍車をかけました。