北米の歴史

南北戦争終結時のグレートプレーンズには約1300万頭のバッファローが生息していた

南北戦争が終結した1865年頃、北米のグレートプレーンズ(大平原)にはおよそ1300万頭のバッファロー(アメリカバイソン)が生息していたと推定されています。

かつて大平原を覆い尽くした巨大な群れ

グレートプレーンズはカナダ南部からテキサス州まで広がる広大な草原地帯です。かつては数え切れないほどのバイソンの群れがこの草原を埋め尽くし、群れの移動は地平線まで続く黒い波のように見えたと伝えられています。遠くから眺めると、大地そのものが動いているように見えたとも言われています。

先住民の生活を支える重要な存在

バイソンは平原に暮らす先住民族にとって生命の源でした。肉は食料として、皮は衣服や住居(ティピー)の材料として、骨や角は道具として利用されるなど、あらゆる部分が無駄なく使われていました。そのため、先住民の文化や生活様式はバイソンなしには語れません。

急激な個体数の減少

しかし南北戦争終結後、鉄道網の拡大や商業目的の乱獲が進んだことで、バイソンの個体数は劇的に減少しました。わずか数十年のうちに1300万頭いた群れは数百頭規模にまで落ち込み、19世紀末には絶紀末には絶滅の危機に瀕しました。この壊滅的な減少は、バイソンに深く依存していた先住民族の生活にも深刻な打撃を与える結果となりました。

保護活動による復活

20世紀に入ると保護活動が本格化し、国立公園や保護区での繁殖プログラムを通じて個体数は徐々に回復しました。現在では北米全体におよそ数十万頭のバイソンが生息しており、2016年にはアメリカ合衆国の「国獣」に指定されるなど、その象徴的な存在感は今日も失われていません。