北米の歴史

中東で委任統治権を握ったのはどの国?イギリスとフランスの役割

第一次世界大戦後、オスマン帝国の解体に伴い、国際連盟は中東地域の統治を旧連合国側の列強に委ねることになりました。この「委任統治」制度のもと、イギリスとフランスが中東における主要な委任統治国となりました。

イギリスの委任統治

パレスチナ

イギリスは1922年、国際連盟からパレスチナの委任統治を認められました。当初の統治期間は25年とされていましたが、イギリスはその後もパレスチナの支配を続けました。そして1948年、イギリス軍が撤退すると、同年にイスラエル国が建国されました。

トランスヨルダン(現在のヨルダン)

同じく1922年、イギリスはトランスヨルダンについても国際連盟から委任統治を与えられました。こちらも25年の統治期間が予定されていましたが、イギリスは1946年にトランスヨルダンの独立を承認しました。この地域は、現在のヨルダン・ハシミテ王国の前身にあたります。

フランスの委任統治

シリア

フランスは1923年、国際連盟からシリアの委任統治を認められました。統治期間は25年と定められていましたが、フランスは1946年にシリアの独立を承認し、委任統治を終了させました。

レバノン

さらにフランスは、同じく1923年にレバノンの委任統治も国際連盟から与えられました。ここでも25年の統治期間が想定されていましたが、1946年にレバノンは独立を達成しています。

まとめ

このように、戦間期の中東では、イギリスがパレスチナとトランスヨルダンを、フランスがシリアとレバノンをそれぞれ委任統治しました。両国とも当初は約25年の統治を想定していましたが、実際には第二次世界大戦後の1940年代に、これらの地域は相次いで独立への道を歩むこととなりました。