北米の歴史

アメリカ軍はどこで枢軸国との戦いに初めて参加したのか?

アメリカ軍が枢軸国(ドイツ・イタリア・日本)に対する地上戦に初めて本格的に参加したのは、北アフリカ戦線においてでした。その起点となったのが、1942年11月8日に開始された「トーチ作戦(Operation Torch)」です。

トーチ作戦とは

トーチ作戦は、第二次世界大戦中に連合国が実施した大規模な上陸作戦で、フランス領モロッコおよびアルジェリアへの上陸を目的としていました。当時、これらの地域はナチス・ドイツに従属するヴィシー政権の支配下にあり、ドイツ軍とイタリア軍が北アフリカで勢力を拡大していました。

作戦の総指揮はドワイト・D・アイゼンハワー中将(後の第34代アメリカ合衆国大統領)が執り、アメリカ軍とイギリス軍からなる連合部隊が、カサブランカ、オラン、アルジェの3か所に上陸しました。

なぜ北アフリカだったのか

アメリカ参戦直後の時点では、ヨーロッパ本土への直接侵攻を行うだけの準備が整っていませんでした。そこで連合国は、比較的規模の小さい北アフリカから攻勢を開始し、実戦経験を積みながらドイツ・イタリア軍を撃退していくという戦略を選択しました。

さらに、エジプト方面から西へ進撃するイギリス軍(エル・アラメインの戦いに勝利したモントゴメリー将軍の部隊)と連携し、北アフリカの枢軸国軍を挟み撃ちにする狙いもありました。

作戦の意義とその後の展開

トーチ作戦の成功により、連合国は北アフリカにおける重要な足場を確保しました。1943年5月にはチュニジアで枢軸国軍約25万人が降伏し、北アフリカの戦いは連合国の勝利に終わっています。

この勝利は、その後のシチリア島上陸(ハスキー作戦)やイタリア本土への進攻への足がかりとなり、最終的なヨーロッパ解放に向けた重要な第一歩となりました。

まとめると、アメリカ人が枢軸国に対する闘争に地上で最初に参加した場所は北アフリカであり、その始まりとなったのが1942年11月8日のトーチ作戦だったのです。