バレーフォージ(Valley Forge)そのものの相対的な位置が特別に重要だったわけではありません。むしろ重要だったのは、バレーフォージという場所が持つ戦略的な立地条件でした。
バレーフォージとはどんな場所か
バレーフォージはペンシルベニア州に位置し、フィラデルフィアの北西約32キロメートル(20マイル)にあります。ここはアメリカ独立戦争中、大陸軍が冬営を行った場所として広く知られています。ワシントン率いる大陸軍は、1777年12月から1778年6月までの約6か月間、この地に野営しました。
バレーフォージの立地が重要だった3つの理由
1. フィラデルフィアへの接近
第一に、バレーフォージは当時のアメリカの首都であったフィラデルフィアに近い位置にありました。これにより、大陸軍はイギリス軍による都市への攻撃から首都を守る体制を維持することができました。
2. 防御に適した地形
第二に、バレーフォージは防御しやすい地形にあることが大きな利点でした。周囲を丘や森に囲まれていたため、イギリス軍にとって攻撃が難しく、大陸軍は比較的安全に冬を越すことができました。
3. 物資補給の利便性
第三に、物資の調達に便利な立地でした。近くにはスクーカル川が流れており、フィラデルフィアからの補給物資を川沿いに輸送することが可能でした。
このように、バレーフォージの立地は「首都防衛」「防御力」「補給線」の3つの観点から、冬営地として理想的な条件を備えていました。厳しい寒さの中でのこの冬営期間は、後にフォン・シュトイベン男爵による訓練も行われ、大陸軍の規律と戦闘力を大きく高める転機となりました。