ニューヨーク州には、かつて少なくとも12の異なるネイティブ・アメリカン(インディアン)部族が暮らしていました。なかでも中心的な存在だったのは、モホーク、オナイダ、オノンダガ、カユガ、セネカ、そして後に加わったタスカローラからなる「イロコイ連邦(ハウデノショーニー)」です。さらに、デラウェア(レナペ)やマヒカンなど、アルゴンキン語系の部族たちもハドソン川流域やロングアイランドなど州内各地に居住していました。
ここでは、17世紀当時の各部族の推定人口をもとに、主な12部族をご紹介します。
イロコイ連邦を構成する6部族
- モホーク(Mohawk):約10,000人 ― 連邦の中核を担い、「東の扉の守り手」と呼ばれた
- オナイダ(Oneida):約5,000人
- オノンダガ(Onondaga):約4,000人 ― 連邦の中央に位置し、「火の守り手」とされた
- カユガ(Cayuga):約2,000人
- セネカ(Seneca):約10,000人 ― 最西端に位置し、「西の扉の守り手」と呼ばれた
- タスカローラ(Tuscarora):約1,500人 ― 18世紀初頭にノースカロライナから移住し、6番目の加盟部族となった
その他の主要部族
- デラウェア(レナペ / Delaware):約4,000人
- マヒカン(Mahican):約2,000人 ― ハドソン川上流域に居住した
- マンシー(Munsee):約1,500人 ― デラウェア族の支族にあたる
- ナンティコーク(Nanticoke):約1,000人
- コノイ(Conoy):約1,000人
- シンネコック(Shinnecock):約500人 ― ロングアイランド東部に暮らした
人口の背景について
これらの数字は歴史研究に基づく推定値であり、厳密な統計ではありません。ヨーロッパ人の入植以降、持ち込まれた疫病や戦争、土地の喪失によって多くの部族の人口は大きく減少し、一部の部族は他の土地への移住や周辺部族との合流を余儀なくされました。それでも、イロコイ連邦をはじめとする諸部族は、北東部アメリカの歴史において政治的にも軍事的にも極めて重要な役割を果たしました。