北米の歴史

アフリカ系アメリカ人が北軍への入隊を許されたのはいつから?解放宣言と黒人兵士の歴史

解放宣言(1863年)が転機となった

アフリカ系アメリカ人が北軍(ユニオン軍)の兵士として正式に入隊を許されたのは、1863年1月1日にエイブラハム・リンカーン大統領が発した「奴隷解放宣言(Emancipation Proclamation)」がきっかけでした。

南北戦争の初期段階では、黒人の従軍は法的にも社会的にも認められておらず、志願した自由黒人が受け入れられないケースも多くありました。しかし、解放宣言には「適切な条件を満たす者を陸海軍に受け入れる」という方針が盛り込まれ、ここに初めて黒人兵士募集への公式な道が開かれたのです。

黒人部隊の本格的な編成

1863年5月には陸軍省が一般命令第143号を発布し、「合衆国有色人部隊(United States Colored Troops:USCT)」の編成が本格化しました。マサチューセッツ第54歩兵連隊をはじめとする著名な黒人連隊もこの時期に結成されています。

戦争終結までに、およそ18万人から20万人のアフリカ系アメリカ人が北軍に従軍したとされ、その貢献は戦争の帰趨に大きな影響を与えました。ただし、当初は白人兵士より低い賃金しか支払われないなど、差別的な待遇も少なくありませんでした。