オセアニアの歴史

不法滞在者は留学生との結婚で合法化できる?米国グリーンカード取得の流れと注意点

不法滞在(アンドキュメンテッド)状態にある移民でも、結婚を通じて米国の合法的な永住権、いわゆる「グリーンカード」を取得できる可能性があります。ただし、その手続きは複雑で時間がかかることが多く、一定の資格要件を満たす必要があります。本記事では、留学生との結婚を通じた合法化の流れと、押さえておくべき注意点を詳しく解説します。

留学生との結婚による合法化の一般的な手順

不法滞在者が留学生との結婚を通じて合法化されるには、通常、以下のステップを踏む必要があります。

1. 留学生が有効なビザステータスを保持していること

まず、結婚相手となる留学生が、F-1ビザなど米国において有効な移民ステータスを維持していることが前提となります。

2. 法的な婚姻関係の成立

不法滞在者と留学生が、法的に有効な婚姻を成立させる必要があります。婚姻証明書などの公的書類を必ず保管しておきましょう。

3. フォームI-130の提出

留学生は、米国市民権・移民サービス局(USCIS)に対し、親族移民請願書「フォームI-130(Petition for Alien Relative)」を提出します。これにより、配偶者としての移民資格が請願されます。

4. 入国不可免除申請(フォームI-601)

不法入国やビザの期限超過(オーバーステイ)の経歴がある場合は、I-130の承認後、「入国不可免除申請(フォームI-601)」の提出が必要です。この免除が承認されなければ、永住権の取得は極めて困難になります。

5. 移民官との面接

面接では、婚姻の真実性や申請内容の審査が行われます。偽装結婚と疑われないよう、共同名義の銀行口座や写真、通信記録など、婚姻の実態を証明できる資料を事前に準備しておくことが重要です。

6. グリーンカードの発行

面接に合格すれば、グリーンカードが発行され、米国における永住権が正式に付与されます。

留意すべき重要ポイント

手続きを進める上で、以下の点に十分な注意が必要です。

  • 不法滞在者側が移民ビザの発給要件を満たしていること
  • 留学生側が経済的にスポンサー(扶養保証)できる収入を有していること
  • ケースによっては、一度米国を出国し、母国から永住権を申請しなければならない場合がある

特に注意したいのは、不法入国歴がある場合、出国後に最長10年の再入国禁止期間が適用される可能性がある点です。このため、I-601免除の承認が不可欠となり、手続きの失敗は深刻な結果につながりかねません。

専門家への相談を忘れずに

移民手続きは個人の状況によって大きく異なります。不法滞在者が留学生との結婚を通じて合法化を目指す場合は、必ず移民弁護士などの専門家に相談し、自身の状況に合った最適な選択肢を確認しましょう。誤った手続きは、出国命令や長期の再入国禁止といった重大なリスクを招く可能性があります。早めの専門相談が、成功への近道となります。