オセアニアの歴史

第一次・第二次世界大戦で最も多くの命が失われた国はどこ?

はじめに

二度の世界大戦は、世界中に甚大な人的被害をもたらしました。しかし、その犠牲の規模は国によって大きく異なります。ここでは、第一次世界大戦と第二次世界大戦において、それぞれ最も多くの人命が失われた国を見ていきます。

第一次世界大戦:ロシア帝国

第一次世界大戦(1914年~1918年)で最も多くの犠牲者を出したのはロシア帝国です。

  • 軍人の戦死者:約180万人
  • 民間人の死者:約540万人(推定)

合計では約700万人以上が命を落としたとされ、他のどの参戦国よりも深刻な人的損害となりました。

その背景には、東部戦線でドイツやオーストリア=ハンガリー帝国との長期にわたる消耗戦が続いたことに加え、食糧不足、疫病の流行、そして革命後の混乱や内戦が民間人の犠牲を一層拡大させたことが挙げられます。

第二次世界大戦:ソビエト連邦

第二次世界大戦(1939年~1945年)で最大の人的被害を受けたのはソビエト連邦(ソ連)です。

  • 軍人の戦死者:約1,070万人
  • 民間人の死者:約1,360万人(推定)

合計では約2,400万人に達し、第二次世界大戦における全死者のおよそ4分の1を占めるといわれています。

ナチス・ドイツによる侵攻(バルバロッサ作戦)以降、レニングラード包囲戦やスターリングラード攻防戦といった激烈な地上戦、占領地での虐殺や強制労働、飢餓などが重なり、極めて甚大な犠牲が生じました。

まとめ

両大戦を通じて最も多くの命が失われたのは、いずれもロシア(第一次大戦ではロシア帝国、第二次大戦ではソビエト連邦)でした。広大な国土が大規模な地上戦の主戦場となったことが、この悲劇的な数字につながった大きな要因といえるでしょう。