奴隷制と死刑を廃止した国々
世界の歴史において、人権意識の高まりとともに、多くの国が奴隷制や死刑といった制度を廃止してきました。この記事では、それらの制度を廃止した代表的な国々と、その廃止された年を一覧形式でわかりやすくご紹介します。
奴隷制を廃止した国
| 国名 | 廃止された制度 | 廃止年 |
|---|---|---|
| ブータン | 奴隷制 | 1956年 |
| ブラジル | 奴隷制 | 1888年 |
ブラジルは1888年に「黄金法(レイ・アウレア)」と呼ばれる法律によって奴隷制を廃止し、南北アメリカ大陸で最後に奴隷制を廃止した国となりました。一方、ヒマラヤの王国ブータンでは、1956年に第3代国王ジグミ・ドルジ・ワンチュクの時代に奴隷制が廃止されています。
死刑を廃止した国
| 国名 | 廃止された制度 | 廃止年 |
|---|---|---|
| デンマーク | 死刑 | 1930年 |
| フィンランド | 死刑 | 1949年 |
| フランス | 死刑 | 1981年 |
| アイスランド | 死刑 | 1942年 |
| イタリア | 死刑 | 1948年 |
| リヒテンシュタイン | 死刑 | 1987年 |
| ルクセンブルク | 死刑 | 1979年 |
| メキシコ | 死刑 | 2005年 |
| モナコ | 死刑 | 1962年 |
| オランダ | 死刑 | 1870年 |
| ニュージーランド | 死刑 | 1961年 |
| ノルウェー | 死刑 | 1979年 |
| ポルトガル | 死刑 | 1976年 |
| サンマリノ | 死刑 | 1865年 |
| スウェーデン | 死刑 | 1921年 |
| スイス | 死刑 | 1942年 |
| ウルグアイ | 死刑 | 1907年 |
| ベネズエラ | 死刑 | 1863年 |
死刑廃止の歴史的な流れ
死刑廃止の動きは19世紀後半に始まりました。1863年のベネズエラ、1865年のサンマリノ、1870年のオランダなどがその先駆けです。南米では1907年のウルグアイに続き、各国で廃止が進みました。
ヨーロッパでは20世紀に入ってから廃止の波が本格化し、スウェーデン(1921年)、デンマーク(1930年)、アイスランドとスイス(ともに1942年)、イタリア(1948年)、フィンランド(1949年)と相次いで死刑が廃止されました。戦後もニュージーランド(1961年)、モナコ(1962年)、ポルトガル(1976年)、ノルウェーとルクセンブルク(ともに1979年)と続きます。
西欧の主要国だったフランスは、1981年にミッテラン政権下でついに死刑を廃止しました。さらにリヒテンシュタインが1987年に、そしてメキシコは2005年にすべての罪に対する死刑を完全に廃止しています。
まとめ
これらの国々の歩みは、人間の尊厳と人権を尊重する世界的な潮流を反映したものです。現在でも世界各国で死刑制度の見直しや廃止に向けた議論が続いており、こうした歴史は今後の社会制度を考えるうえで貴重な参考となります。