大英帝国として世界最大の植民地帝国を築いたイギリスは、16世紀末から19世紀にかけて、北アメリカ、カリブ海、南米、アフリカなど世界各地に数多くの植民地を設立しました。ここでは、地域別に主要なイギリス植民地とその成立年をわかりやすくご紹介します。
北アメリカの植民地
北米東海岸には、後に「13植民地」と呼ばれることになるイギリス最初期の入植地群が形成されました。これらは1776年のアメリカ独立宣言へとつながっていきます。
- ニューファンドランド植民地(1583年) – 現在のカナダ・ニューファンドランド島。イギリス最古の海外植民地とされます。
- ジェームズタウン植民地(1607年) – 現在のバージニア州。北米におけるイギリス初の恒久的な入植地です。
- プリマス植民地(1620年) – 現在のマサチューセッツ州。メイフラワー号で渡ったピルグリム・ファーザーズによって建設されました。
- マサチューセッツ湾植民地(1630年) – 現在のマサチューセッツ州。ボストンの基礎となりました。
- メリーランド植民地(1634年) – 現在のメリーランド州。
- コネチカット植民地(1636年) – 現在のコネチカット州。
- ロードアイランド植民地(1636年) – 現在のロードアイランド州。
- ニューハンプシャー植民地(1638年) – 現在のニューハンプシャー州。
- カロライナ植民地(1663年) – 後にノースカロライナとサウスカロライナに分割されました。
- ペンシルベニア植民地(1681年) – 現在のペンシルベニア州。ウィリアム・ペンによる宗教的寛容の地として知られます。
- ジョージア植民地(1732年) – 現在のジョージア州。13植民地の中で最後に設立されました。
カリブ海とバミューダの植民地
カリブ海地域は、砂糖プランテーション経済の中心として大英帝国の重要な拠点となりました。
- バミューダ植民地(1609年) – 遭難した船の乗客たちによって入植が始まりました。
- セントクリストファー(セントキッツ)・ネイビス植民地(1624年) – 現在のセントクリストファー・ネイビス。
- バルバドス植民地(1627年) – カリブ海で最も成功した砂糖生産地の一つでした。
- バハマ植民地(1648年) – 現在のバハマ。
- ジャマイカ植民地(1655年) – スペインから奪取して獲得しました。
- ケイマン諸島植民地(1670年) – 現在のケイマン諸島。
中南米の植民地
- ベリーズ植民地(1638年) – 中央アメリカに位置し、かつては「英領ホンジュラス」と呼ばれました。
- 英領ギアナ植民地(1796年) – 南アメリカ大陸唯一のイギリス植民地で、現在のガイアナにあたります。
アフリカの植民地
アフリカでは、奴隷貿易の拠点や交易路の確保を目的として沿岸部に植民地が築かれました。
- ガンビア植民地(1661年) – 現在のガンビア。
- シエラレオネ植民地(1787年) – 解放された奴隷の帰還地として設立されました。
- 黄金海岸植民地(1874年) – 現在のガーナ。
その他の重要な植民地
- セントヘレナ植民地(1658年) – 大西洋上の孤島で、ナポレオンの流刑地としても有名です。
- フォークランド諸島植民地(1765年) – 南大西洋に位置する諸島で、現在もイギリス領として存続しています。
まとめ
イギリスは17〜18世紀にかけて、北米東岸の13植民地を皮切りに、カリブ海、中南米、アフリカへと勢力を広げ、世界的な植民地帝国を築き上げました。これらの植民地の歴史は、後のアメリカ独立戦争や各国の独立運動、そして現代の英語圏諸国の形成に深く影響を与え続けています。