南アメリカの歴史

アメリカ生まれの国民を優遇し、移民を差別する人を指す言葉とは?

答えは「ナティビスト(nativist)=排外主義者」

アメリカ生まれの国民の利益を優先し、移民に対して差別的な態度をとる人を指す言葉は「ナティビスト(nativist)」、日本語では「排外主義者」と呼ばれます。

ナティビストとはどんな人?

ナティビストとは、移民よりも自国生まれの市民の利益を重視する考え方を持つ人のことです。こうした人々は、移民に対して恐怖や敵意を抱きやすく、「移民が仕事や資源、さらには文化的な価値観まで奪っていっている」と信じる傾向があります。

その結果として、移民の入国制限を求めたり、社会的な排除を主張したりする動きにつながることがあります。

アメリカ史における排外主義

排外主義的な感情は、アメリカの歴史において決して珍しいものではありません。

  • 19世紀半ば: アイルランド系やドイツ系のカトリック移民を標的にした秘密結社的な政治勢力「ノー・ナッシング党(Know Nothing Party)」が台頭しました。
  • 1920年代: 南欧・東欧出身の移民を大幅に制限する「移民法(クォータ法)」が成立しました。
  • 現代: 移民政策をめぐる議論の中で、排外主義的な主張が再び注目される場面も見られます。

特定の政党だけの問題ではない

興味深い点として、こうしたナティビズム(排外主義)の潮流は、特定の一つの政党に限定されたものではありません。歴史を振り返ると、時代や社会情勢によって、共和党と民主党の両方で排外主義的な感情が表面化してきたことがわかります。

このように「ナティビスト」という言葉は、単なる用語にとどまらず、アメリカ社会における移民をめぐる緊張関係を理解するための重要なキーワードなのです。