南北戦争中、物資はどのようにして海上封鎖を突破したのか
アメリカ南北戦争中、北軍(連邦軍)は南軍(連合国)の主要港を海上封鎖し、物資の流入を断とうとしました。しかし、それでも一部の物資はさまざまな手段によって南部へと届けられ続けました。主な方法は以下の3つです。
1. 封鎖突破船(ブロックランナー)
北軍の封鎖網をかいくぐって南部の港への到達に成功した船舶がありました。こうした「封鎖突破船」と呼ばれる船は、小型で高速なものが多く、夜間や荒天時に乗じて航行するのが常でした。視界が悪い状況ほど北軍の監視艦に発見されにくいためです。
2. 中立国の船舶による貿易
一部の物資は、中立国の船舶を通じて南部にもたらされました。中立国の船は北軍の海上封鎖の直接的な対象とならず、北軍側・南軍側の双方と合法的に貿易を行うことが可能でした。このため、イギリスなどの中立国を経由して武器や生活必需品が南部へ流れ込むことがありました。
3. 密輸
さらに、綿花の俵やその他の貨物に紛らせるなど、多彩な手法を駆使して密輸される物資も存在しました。検査を逃れるための工夫が凝らされ、封鎖の隙間を突いて南部へと運ばれたのです。
このように、海上封鎖は南軍に大きな打撃を与えたものの、物資の流れを完全に断つことはできませんでした。封鎖突破の試みが続いたことは、戦争が長期化する一因ともなったといえます。