「中間航路(ミドル・パッセージ)」とは何か
16世紀から19世紀にかけて、数百万人ものアフリカの人々が三角貿易の一環として、アフリカから大西洋を渡り、南北アメリカ大陸やカリブ海地域へと強制的に移送されました。この過酷な航海は「中間航路(ミドル・パッセージ)」と呼ばれ、人類史上最も悲惨な強制移住の一つとされています。
輸送中の死亡率は約10%〜15%
歴史学者の研究によれば、この航海の途中で亡くなった奴隷化されたアフリカ人は全体の約10%から15%に達すると推定されています。
その死因には以下のような要因が挙げられます。
- 船倉での極度の密集状態と不衛生な環境
- 栄養失調や脱水症状
- コレラ、赤痢、天然痘などの感染症の蔓延
- 虐待や暴力による死亡
西半球に到着したのは約1,070万人〜1,340万人
こうした高い死亡率にもかかわらず、強制移送された大多数の人々は命をつなぎ止め、新大陸へと到着しました。その数は推定1,070万人から1,340万人に上るとされています。
つまり、中間航路を生き延びて西半球に降り立った人々こそが、その後のプランテーション経済を支える労働力として過酷な搾取の下に置かれることになったのです。
まとめ
大西洋奴隷貿易において、輸送中の死亡率は約10%〜15%であり、それでも推定1,070万〜1,340万人という膨大な数のアフリカ人が西半球に到着しました。この数字は、奴隷貿易の規模の大きさと、そこに伴った途方もない人道的悲劇を物語っています。