南アメリカの歴史

第二次世界大戦中の爆撃で亡くなった民間人は何人?主要な推計を解説

正確な犠牲者数の把握が難しい理由

第二次世界大戦中の爆撃によって命を落とした罪のない民間人の正確な数を特定することは、きわめて困難です。その最大の理由は、単一の、広く合意された推計が存在しないことにあります。統計の算出方法や資料、犠牲者の定義が機関ごとに異なるため、結果として大きな幅のある数字が提示されています。

ここでは、比較的よく引用される主な推計をご紹介します。

主要機関による推計

米国国立第二次世界大戦博物館(National WWII Museum)

同博物館の推計によると、第二次世界大戦中に亡くなった民間人は約4,000万人に上るとされ、その多くが爆撃作戦の犠牲者であったと考えられています。

ブリタニカ百科事典(Encyclopaedia Britannica)

ブリタニカ百科事典では、爆撃による犠牲者を含め、戦争期間全体で約5,000万人の民間人が死亡したと推計されています。

英国帝国戦争博物館(Imperial War Museum)

イギリスの帝国戦争博物館は、空襲による民間人の犠牲者を含め、この紛争全体での死者数を約7,000万人とする見解を示しています。

推計に幅がある背景

これらの数字が大きく異なるのは、爆撃によって亡くなった無辜の人々を数える際に用いられる方法論、参照する史料、そして「犠牲者」の定義がそれぞれ異なるためです。例えば、飢餓や病気など、爆撃に起因するとみなす範囲の解釈によっても、集計結果は変動します。

さらに重要な点として、これらの推計値は現在も継続的な研究と見直しの対象となっていることを忘れてはなりません。新たな史料の発見や研究手法の進展により、今後数字が修正される可能性もあります。