答え:いいえ
「黒シャツ」という名称は、第一次世界大戦中にベニート・ムッソリーニの支持者へ与えられたものではありません。この呼び名は、大戦終結後の1920年代に登場したファシスト運動の組織を指すものです。
黒シャツとは何だったのか
黒シャツ(イタリア語で「カミーチェ・ネーレ/Camicie Nere」)は、イタリアの国家ファシスト党(Partito Nazionale Fascista、PNF)の準軍事組織です。正式な組織として編成されたのは1923年のことで、第一次世界大戦(1914年〜1918年)がすでに終わった後の出来事でした。
彼らは党の暴力装置として機能し、反対派への襲撃や示威行動に従事したほか、1922年の「ローマ進軍」にも参加してムッソリーニ政権樹立の原動力となりました。
名称の由来
「黒シャツ」という名前は、その名の通り、隊員たちが制服として着用していた黒いシャツ(camisas negras)に由来します。黒い服装は、第一次世界大戦中の精鋭突撃部隊「アルディーティ」や、詩人ガブリエーレ・ダヌンツィオが率いたフィウメ占領部隊の装いにヒントを得たものとされています。
つまり、黒シャツという名称自体は実在の服装から生まれたものであり、第一次世界大戦中の時点でムッソリーニの支持者集団に付けられた愛称や称号ではなかった、というのが正確な歴史的事実です。