SS(親衛隊)とはどのような組織か
親衛隊(シュッツシュタッフェル、略称:SS、直訳すると「防護部隊」を意味する)は、ナチス・ドイツにおいてアドルフ・ヒトラーおよび国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP、通称ナチ党)の指揮下に置かれた主要な準軍事組織です。その活動範囲は、後にはドイツによる占領下に置かれたヨーロッパ各地へと拡大していきました。
結成の背景と目的
SSは1925年4月4日、ナチ党指導部を保護・警護するための部隊として結成されました。当時の党集会や街頭活動では対立勢力との衝突が絶えず、党幹部の身辺警護が急務となっていたことが、結成の直接のきっかけでした。
ヒムラーの指導下での急速な拡大
ハインリヒ・ヒムラーは1929年から1945年までSSの最高指導者を務めました。彼の指導の下、SSは当初の小規模な準軍事グループから、次のような幅広い権限と任務を担う巨大組織へと発展しました。
- ナチス指導部および党要人の警護・治安維持
- 強制収容所の設置と運営
- ホロコーストなどユダヤ人虐殺の実行
- 秘密警察(ゲシュタポ)との連携による政治的弾圧
ナチス・ドイツにおける影響力
SSはナチス・ドイツで最も強力な組織の一つとなり、ナチス政権が犯した数多くの残虐行為において中心的な役割を果たしました。
戦後の処遇:ニュルンベルク裁判
第二次世界大戦終結後、ニュルンベルク裁判においてSSは正式に「犯罪組織」と認定されました。この認定により、SSは戦後ドイツにおいて違法な組織とされ、その紋章や記号の使用も厳しく制限されています。