ヨーロッパの歴史

「従業員も組織の利益を分かち合うべき」という考えは、誰が最初に提唱したのか?

利益分配(プロフィット・シェアリング)の考え方を最初に提唱したのは、アメリカの作家・思想家であるエドワード・ベラミーです。彼は1888年に出版した小説『顧みれば(Looking Backward)』の中で、この構想を世に広めました。

ベラミーは、「労働こそがすべての富の源泉である」という立場から主張を展開しました。つまり、企業や組織が生み出す利益は、そこで働く人々の労働によってもたらされたものである以上、労働者こそがその利益の一部を正当に受け取る権利を持つべきだ、というのです。

この思想は、当時の社会改革運動に大きな影響を与え、後に発展する利益分配制度や協同組合の理念にもつながっていったとされています。「働く人が成果を分かち合う」という今日の福利厚生やインセンティブ設計の根底にある考え方は、ベラミーの主張にその源流を見ることができるでしょう。