米ソ二大超大国の台頭
第二次世界大戦(1939年〜1945年)は、世界史における重大な転換点となりました。この戦争を機に、それまで列強の一つにすぎなかったアメリカ合衆国とソビエト連邦が、世界を主導する「超大国」として劇的に台頭したのです。この二つの大国の対立構造は、その後40年以上にわたり国際関係の中心であり続けました。
アメリカ:世界最大の経済・軍事大国へ
本土への直接的な被害をほとんど受けなかったアメリカは、戦後、圧倒的な経済力と軍事力を手に入れました。世界の工業生産の半分近くを占めるほどの生産力を誇り、1944年のブレトンウッズ会議で確立された国際通貨体制では、米ドルが基軸通貨の地位を獲得します。さらに1945年には原子爆弾を実戦で使用できる唯一の国家となり、核兵器という新たな抑止力を手にしました。
ソ連:東欧勢力圏の構築と核保有
一方のソビエト連邦は、ナチス・ドイツとの壮絶な戦いに勝利したことで、国際的な威信を大幅に高めました。戦後はポーランドやハンガリーなど中東欧諸国を衛星国化し、いわゆる「鉄のカーテン」の向こう側に広大な勢力圏を築き上げます。そして1949年にはアメリカに続き原子爆弾の実験に成功し、核兵器を保有する第二の超大国となったのです。
冷戦時代の幕開け
理念も政治体制も正反対のこの二つの超大国は、やがて深刻な対立関係へと進みます。自由主義・資本主義陣営を率いるアメリカと、共産主義陣営の中核を担うソ連との対立は、全面的な軍事衝突こそ回避したものの、激しい軍拡競争、宇宙開発競争、各地での代理戦争といった形で展開されました。
こうして始まった「冷戦」は、世界を東西に二分する構造を作り上げ、1991年のソ連崩壊に至るまで、約40年にわたり国際政治の枠組みを規定し続けることとなったのです。