ノーベル平和賞は「ストックホルム」ではなく「オスロ」で授与される
実は、この質問には前提に誤りがあります。ノーベル平和賞はスウェーデンのストックホルムではなく、ノルウェーの首都オスロで授与されています。
平和賞を選考するのは「ノルウェー・ノーベル委員会」
ノーベル平和賞の受賞者を選考するのは、オスロに拠点を置くノルウェー・ノーベル委員会です。同委員会はノルウェー議会(ストーティング)が任命した5人の委員で構成されており、毎年12月10日(アルフレッド・ノーベルの命日)にオスロ市庁舎で授賞式が執り行われます。
その他のノーベル賞はストックホルムで授与される
一方、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞といった他のノーベル賞は、すべてスウェーデンの首都ストックホルムで授与されます。これらの賞はスウェーデン王立科学アカデミーやカロリンスカ研究所などの機関が選考を担当し、授賞式も同じく12月10日にストックホルム・コンサートホールで行われます。
なぜ平和賞だけがオスロなのか?
この理由は、アルフレッド・ノーベル自身の遺言にあります。1895年の遺言の中でノーベルは、平和賞の選考を「ノルウェー議会が任命する委員会」に託すよう指定しました。当時、ノルウェーとスウェーデンは同じ国王のもとで連合王国を形成していましたが、それぞれ独立した議会を持っていました。
1905年に両国の連合は解消されましたが、この伝統は今日まで受け継がれています。つまり、ノーベル平和賞だけが例外的にオスロで授与されるのは、創設者であるノーベルの個人的な意向によるものなのです。