第二次世界大戦(1939年~1945年)において、ソビエト連邦(ソ連)が属していたのは、ナチス・ドイツや大日本帝国などの「枢軸国」と対立した連合国(Allied Powers)という陣営です。1941年6月、ドイツによる侵攻(バルバロッサ作戦)を受けたソ連は、本格的に連合国側として戦うことになり、イギリス・アメリカとの間に強固な同盟関係が築かれました。ここでは、ソ連の主な同盟国とその役割について詳しく見ていきます。
三大同盟国:イギリス・アメリカ・中国
イギリス
ヨーロッパで最も早くからドイツと戦っていた国の一つです。1941年以降、ソ連とは相互に協力し、武器や戦略物資のやり取りを通じて対独戦争を支え合いました。
アメリカ
1941年12月の真珠湾攻撃を機に参戦。「レンドリース法」に基づき、ソ連へ大量の航空機・戦車・トラック・食料などを供給しました。この物資援助は、東部戦線におけるソ連軍の補給維持に不可欠な存在となりました。
中国
1937年の日中戦争開始以来、日本軍の侵略に抗戦し続けていた中国も連合国の重要な一員です。アジア大陸で日本軍の大部隊を釘付けにし、連合国全体の戦略を大きく支えました。
フランス
1940年に本国がドイツに降伏した後も、シャルル・ド・ゴール将軍率いる「自由フランス」が連合国側で戦い続け、解放運動の象徴となりました。
その他の同盟国
- ポーランド:1939年に独ソ両国によって侵攻・分割されましたが、亡命政府と軍隊を組織し、西部戦線や東部戦線で連合国側として戦い抜きました。
- チェコスロバキア:同じく亡命政府を樹立し、ソ連領内では赤軍と共闘する部隊も編成されました。
- ユーゴスラビア:ティトー率いるパルチザン(抵抗勢力)が、枢軸国の占領軍に対して激しいゲリラ戦を展開しました。
- ギリシャ:1940年にイタリア軍の侵攻を撃退した後、ドイツ軍の占領下でも強力な抵抗運動を続けました。
- アルバニア:パルチザン活動を通じて、イタリアおよびドイツの占領軍に抵抗しました。
- モンゴル人民共和国:ソ連にとって最も緊密な同盟国であり、極東方面での日本への警戒や物資支援など、後方支援の面で重要な役割を果たしました。
さらに広がる連合国の輪
上記のほかにも、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカといったイギリス連邦諸国や、ブラジル、メキシコなど多くの国が連合国として参戦しました。終戦までに連合国に加わった国は50か国以上に及んだとされています。
まとめ
ソ連の最大の同盟国は、イギリス・アメリカ・中国の「三大国」でした。特にアメリカからのレンドリース援助は、ソ連の対独戦争を経済的・物的に支える大きな柱となりました。また、ポーランドやチェコスロバキアのように、自国が占領されたまま亡命政府として戦い続けた国々も少なくありません。こうした広範な国際協力こそが、1945年の枢軸国打倒と戦争終結につながったのです。