3,000日を超える歳月と延べ600万時間に及ぶ作業を経て、「ミュージアムホテル・アンタキヤ(Museum Hotel Antakya)」が正式にオープンしました。このホテルは単なる宿泊施設ではなく、訪れる人々がまるで時空を旅しているかのような感覚を味わえる、類まれな博物館として生まれ変わったのです。

紀元前300年の壁から、世界最大級のモザイク床へ
館内で最も印象的な見どころはどこでしょうか。まず目を引くのが紀元前300年頃に遡る古代の壁です。そしてその先に待っているのが、ほぼ完全な状態で発見された世界最大級のモザイク床。これこそが、この複合施設全体の心臓部とも言うべき存在です。

1,050平方メートルに広がる古代アンティオキアの記憶
約1,050平方メートルの広さに広がるこのモザイク床は、幾何学模様やビザンチン様式のテッセラ(モザイク片)が、あたかも羊皮紙を地に広げたように連なり、象徴に満ちた物語を静かに語りかけてきます。
学者たちの研究によれば、このモザイクの起源は西暦4世紀にまで遡ると考えられています。当時ここは、古代アンティオキア(現在のトルコ南東部ハタイ県アンタキヤ)に建つ大規模な公共建築物の床であったとみられています。

考古学的遺産の上に現代の建築を融合させたこのユニークな試みは、歴史愛好家だけでなく、建築やデザインに関心のある人々にとっても必見のスポットとなっています。古代のロマンに包まれながら過ごすひとときは、まさに忘れられない体験となるでしょう。