古代メソポタミアのお金は「シェケル」
古代メソポタミアでは、「シェケル(shekel)」と呼ばれる通貨が広く使われていました。シェケルは主に銀や金で作られ、物品やサービスの支払いに用いられていました。ただし、当時はまだ硬貨という概念が存在しなかったため、シェケルは本来「重量の単位」であり、決められた重さの銀塊や金属片を秤にかけて取引する形が一般的でした。
シェケルの価値はどのくらい?
シェケルの価値は時代や地域によって変動しましたが、おおよそ金1オンスの60分の1程度に相当するとされています。また、起源としては銀約8グラムを指す重量単位だったと考えられており、後のバビロニアでは「60シェケル=1ミナ」「60ミナ=1タラント」という体系が確立されました。有名なハンムラビ法典にも、賃金や罰金がシェケル単位で記録されていることから、当時の経済においていかに重要な役割を果たしていたかがわかります。
大麦や家畜と併用された実物経済
シェケルは単独で流通していたわけではなく、大麦や家畜といった実物的な交換手段と組み合わせて使われることも少なくありませんでした。特に日常的な取引では大麦が重要な支払い手段として機能し、高額な取引には銀によるシェケルが用いられるなど、貨幣経済と物々交換が混在した独特の経済システムが築かれていたのです。
まとめ
古代メソポタミアの通貨といえば「シェケル」です。銀や金を素材とし、重量をもとに価値が定められたこの通貨は、大麦や家畜とともに当時の生活を支えていました。シェケルの仕組みを知ることは、人類最古の経済活動の一端に触れることでもあるのです。