考古学的発見

5月8日からツタンカーメンの墓が大きく話題になる理由

大エジプト博物館で開催される国際セミナー

イギリス人考古学者ニコラス・リーヴスによる探査ミッションが、2016年5月8日から大エジプト博物館(GEM)で開催されるツタンカーメンに関する国際セミナーの中心テーマとなります。

5月8日からツタンカーメンの墓が大きく話題になる理由

カイロのエジプト考古学博物館で、ツタンカーメンの金メッキを施された第2の木棺を見学する観光客たち。

政治的にも敏感な「王家の谷」の宝庫

議論は白熱必至です。エジプトにおいて、クフ王のピラミッドと同じほど政治的に敏感な記念物があるとすれば、それはツタンカーメンの墓でしょう。この地下墳墓(ヒポゲウム)は、王家の谷において唯一、手つかずの完全な状態で発見された墓であり、山積みの黄金からなるその財宝は、今なお封印されたままです。

ナショナル ジオグラフィックの資金援助のもと、リーヴスが主導した「秘密の部屋」の探索は、当初こそ大きな期待を集めましたが、次第に懸念の声も高まっていきました。

新考古相の判断――「時間をかけるべき時」

こうした状況を受けて、新任の考古相ハレド・エル=エナニーは、一歩立ち止まり、時間をかけるべき時が来たと判断しました。空中レーダーを活用した探査キャンペーンは一度は発表されましたが、2016年5月8日に大エジプト博物館で開催予定のツタンカーメン国際セミナーにおける科学的討論を経て、大臣はこれを撤回したのです。

セミナーでは、ミッション全体の内容、すでに実施された2回のレーダー探査の結果、そして「隠し部屋にはネフェルティティ王妃の遺体が安置されている」というリーヴスの大胆な仮説が議論の俎上に載ります。討論者として特に注目されているのは、イギリス人考古学者によるこの仮説に極めて批判的な姿勢で知られる元考古相ザヒ・ハワスです。会場が熱気に包まれることは間違いありません。