考古学的発見

科学と芸術のあいだで――ピラミッド探査ミッション「ScanPyramids」の挑戦

2016年10月、クフ王のピラミッド内で二つの未知の空洞を発見した国際調査ミッション「ScanPyramids(スキャンピラミッド)」。その歩みをたどる展覧会が、フランス・リール美術館(Palais des Beaux-Arts)で開催されました。

科学と芸術のあいだで――ピラミッド探査ミッション「ScanPyramids」の挑戦

ローマ時代のものとされる幼い子どものミイラ。

石棺の中で眠る子どものミイラ、悲しみに身をよじる嘆き人の像。そして少し先には、ギザ台地を仮想的に巡ることができる大型タッチパネル式テーブルが設置されています。国際ミッション「ScanPyramids」を軸に構成されたリール美術館の展覧会は、訪れる者を圧倒的な時空の旅へと誘います。

クフ王のピラミッドとは?「遠くから見れば二本の線、近づけば混沌」

ScanPyramidsは、カイロ大学工学部とHIP研究所(Heritage, Innovation, Preservation)が共同で統括する国際ミッションであり、2015年10月以降、非侵襲的なテクノロジーを駆使してエジプトのピラミッド群の調査を続けています。独創的な展示構成により、美術館のコレクションは最先端技術との隣接を通じて新たな命を吹き込まれました。同時に、昨日までのエジプト学が今日のそれによって問い直されているのです。ナポレオンのエジプト遠征後に19世紀に刊行された『エジプト誌』の一冊が、クフ王の大回廊の版画を見開きで開かれ、そこにフィリップ・ブールセイエの写真や、著名な漫画家フランソワ・シュイテンの作品が並びます。両者は現地でScanPyramidsの科学者たちに同行しました。

「私たちは、かつての遠征と同じように研究者と芸術家を結びつけるこのプロジェクトの全体像をお見せしたかったのです」と、展覧会のキュレーターを務めるフルール・モルフォワーズは語ります。ルーヴル美術館初代館長ヴィヴァン・ドゥノンにならって、フランソワ・シュイテンもまた、鉛筆の先で何時間もこの「途方もない対象」と向き合いました。その対象こそ、大ピラミッドです。「遠くから見れば二本の線、近づけば混沌だ」と彼は言います。さらにこう付け加えます。「ドローイングは記念碑への新たな視点をもたらします。科学機器がリアルタイムで分析する一方、私は時間をかけて描きます。腰を下ろし、太陽が動き、石が表情を変えていくのを見つめ、そのすべてを一枚の絵に収めるのです」。最良の瞬間は夕暮れ、チームが一堂に会するときです。「それは『ピンポン』の時間。夢見る科学者と、科学者の魂を持つ芸術家による、実りある対話のひとときです」

ScanPyramids:来世への旅

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フランソワ・シュイテンや、記念碑の鉱物的な幾何学を迫力ある大判写真で捉えたフィリップ・ブールセイエに加え、画家アレクサンドル・オボレンスキーと音楽家ニコラ・ゴダンもミッションに参加しました。クフ王のピラミッド特有の音響に魅了されたゴダン――「音の起源に再び触れることができる」と彼は言います――は、自身の楽器によってその音響を「再発明」できるのではないかと構想しています。「文化遺産のデジタル保存というと、人は建築や3Dデータに目を向けがちです。ニコラは、音響的痕跡のデジタル化という新たな探究の領域を私たちに開いてくれました」と、ミッションの共同ディレクター、メディ・タウビは強調します。

科学と芸術のあいだで――ピラミッド探査ミッション「ScanPyramids」の挑戦

赤外線、バーチャルリアリティ、ミュオグラフィ――ScanPyramidsが開発した技術は、芸術家たちの作品と並んで紹介されます。霧箱(クラウドチェンバー)を使えば、謎めいた建造物をX線のように透視する宇宙線粒子を「目視」することができます。そして詩的な視点では、アレクサンドル・オボレンスキーのキャンバスが、クフ王の梁の下でドローイングに打ち込むフランソワ・シュイテンの姿を描いています。まさにこれらの粒子のおかげで、ミッションは同年10月、ピラミッドの中心部へと続く空洞を検出したのです!

【開催概要】
「ScanPyramidsミッション――ピラミッドの前例なき探査」
会期:2016年12月10日~2017年2月12日
会場:リール美術館(Palais des Beaux-Arts de Lille)/ Place de la République, 59000 Lille
開館時間:月曜14時~18時、水曜~日曜10時~18時

2016年12月21日(水)14時30分:参加型ワークショップ「ミイラの謎」(Collectif de la Girafe 主催)
2017年1月18日(水)18時30分:ScanPyramidsプロジェクト関係者による公開トークセッション

詳細情報:www.hip.institute、www.scanpyramids.org、および PBA Lille 公式サイトをご覧ください。