考古学的発見

イングランドの海岸で見つかったヨーロッパ最古の人類の足跡――約85万年前の驚異的発見

イングランドの海岸で見つかったヨーロッパ最古の人類の足跡――約85万年前の驚異的発見

ノーフォーク付近で発見された先史時代の人類の足跡(写真:effedieffe)

イギリスの小さな漁村で起きた歴史的発見

近年、考古学界を震撼させた sensational な発見が、イングランド東部ノーフォーク州に位置する小さな町ハピスバーグ(Happisburgh)で報じられました。海岸に残されていたのは、約85万年前から95万年前にかけて印された49個の人類の足跡。そのうち12個は完全な形で保存されていたといいます。

足跡を残したのは「ホモ・アンテッセッサー」

この貴重な「遺産」を残したのは、成人の男女と数人の子どもたちからなるグループでした。彼らはほぼ間違いなくホモ・アンテッセッサー(Homo antecessor)と呼ばれる原人種に属していたと考えられています。当時、彼らはカニや貝類、海藻などの食料を求めて海岸沿いを移動していたのでしょう。

海の浸食がもたらした奇跡

堆積岩の中に固定されていた足跡は、長い年月をかけて海水がビーチを浸食したことで偶然姿を現しました。自然の営みそのものが、太古の人類の記録を現代へと運んでくれたのです。

北ヨーロッパ最古の人類存在の証拠

この発見は、北ヨーロッパにおける人類存在の最古の証拠であると同時に、ヨーロッパ大陸全体でも有数の古さを持つものとして高く評価されています。足跡という一見ささやかな痕跡が、私たちの祖先がどのように暮らし、移動していたのかを物語る、かけがえのない手がかりとなっているのです。(写真提供:Effedieffe)