ギザの大ピラミッドとは
エジプトのギザ台地にそびえ立つ3つのピラミッドは、正式には「ギザの大ピラミッド」と呼ばれています。これは、古代エジプト第4王朝のクフ王、カフラー王、メンカウラー王の3代にわたって建造されたピラミッド群を指す名称です。
建設にかかった人員と期間
3つのピラミッドの中で2番目に大きいのがカフラー王のピラミッドです。この巨大な建造物は、推定約5,000人の労働者によって建設され、完成までにおよそ23年の歳月を要したとされています。
高さ約136メートル(建造当初は約143メートル)、底辺の一辺が約215メートルに及ぶこのピラミッドは、現在も頂上部に化粧石が残っていることで知られており、当時の輝かしい姿を今に伝える貴重な存在です。
労働者たちの実像
興味深いことに、近年の考古学研究では、ピラミッドを築いたのは奴隷ではなく、報酬を得る労働者や農閑期に動員された農民たちだったと考えられています。発掘された労働者の村の遺跡からは、彼らが組織的な班に分かれて作業に従事し、パンやビールなどの食料支給を受けていたことが明らかになっています。
鉄器も車輪も持たなかった時代に、数万人規模の人員を長期間にわたって管理し、巨石を運搬・積み上げていくカフラー王のピラミッドの建設は、古代エジプトの高度な組織力と技術力を物語る偉業といえるでしょう。