1935年インディアンヘッドニッケルは実在する
「1935年のインディアンヘッドニッケルは存在しない」という情報を目にすることがありますが、これは誤解です。インディアンヘッドニッケル(通称:バッファローニッケル)は、アメリカ合衆国造幣局が1913年から1938年にかけて鋳造した5セント硬貨であり、1935年もその鋳造期間内に含まれます。
混同されやすいのが、1859年から1909年に鋳造された「インディアンヘッドセント」です。こちらは1セント銅貨で、1935年には存在しません。「インディアンヘッド」という名称が似ているため、両者が混ざってしまうケースが多いのです。
1935年インディアンヘッドニッケルの価値相場
1935年インディアンヘッドニッケルは発行枚数が多いため、希少価値はそれほど高くありません。一般的な流通品であれば数ドル程度で取引されることがほとんどです。ただし、保存状態(グレード)とミントマーク(造幣局マーク)によって評価額は大きく変動します。
ミントマーク別のおおよその価値
- 1935年(フィラデルフィア/ミントマークなし):流通品 約1〜2ドル/未使用品 約50〜100ドル以上
- 1935-D(デンバー):流通品 約2〜6ドル/未使用品は100ドルを超える例もあり
- 1935-S(サンフランシスコ):流通品 約1.5〜4ドル/未使用品 約70ドル前後
保存状態による価値の違い
コインの査定では、摩耗の程度を示す「グレード」が最も重要な要素となります。
- Good(G-4):大きく摩耗している状態。約1ドル前後
- Fine(F-12):細部がはっきり残る中程度の流通品。約2〜3ドル
- Extremely Fine(EF-40):わずかな摩耗のみ。約10〜20ドル
- Uncirculated(未使用/MS-60以上):流通していない美品。50ドル以上、状態次第ではさらに高額
高値がつきやすいポイント
以下のような特徴がある場合は、通常より高い評価を受ける可能性があります。
- フルホーン(Full Horn):裏面のバイソンの角が完全に見える状態
- オリジナルの光沢:未使用に近い輝き(リュスター)が残っているもの
- エラー品:ダブルダイ(二重打ち)などの鋳造エラーがあるもの
まとめ
1935年インディアンヘッドニッケルは確かに存在し、一般的な状態なら数ドル程度の価値があります。しかし、未使用品やフルホーンなど状態の良い個体はコレクター人気が高く、数十ドル〜100ドル以上で取引されることもあります。手元にある場合は、まずミントマークと保存状態を確認してみてください。正確な査定を希望する場合は、信頼できるコインディーラーやPCGS・NGCなどの鑑定機関に相談するのがおすすめです。