1967-P 銅ダイムは存在しない
結論からお伝えすると、「1967-P 銅ダイム」と呼ばれる硬貨は実際には存在しません。これは誤解されやすいポイントですが、1967年にアメリカ合衆国造幣局で鋳造されたすべての10セント硬貨(ダイム)は、純銅ではなく銅・ニッケルのクラッド材で作られています。
具体的には、1967年ダイムの全体組成は銅91.67%、ニッケル8.33%です。外側に銅75%・ニッケル25%の合金層、内側に純銅のコアを持つ3層構造になっており、全体としてこの割合になります。
なぜ「1967-P」という表記はないのか?
もう一つの重要なポイントとして、1965年から1967年にかけて鋳造されたアメリカの硬貨には、ミントマーク(PやDなど)が刻まれていません。これは銀からクラッド材への移行期における方針によるもので、コレクターが造幣局ごとの違いを区別できないようにするためでした。したがって、「1967-P」という表記自体が成立しないのです。
1967年ダイムの価値の目安
流通品
一般的に流通していた状態の1967年ダイムは、希少性がほとんどなく、額面の10セント(約15円)程度の価値しかありません。大量に鋳造されたため、コレクション市場でも特別なプレミアムはつきません。
未使用品・高グレード品
一方で、未使用(UNC)状態やMS65以上の高グレードで保存されているものであれば、コレクター市場で数ドルから十数ドル程度で取引されることがあります。
エラー品
ずれ鋳造(オフセンター)や二重打ちなどのエラーがある場合は、状態によっては予想以上の価格がつく可能性もあります。
まとめ
「1967-P 銅ダイム」は存在せず、1967年のダイムはすべて銅91.67%・ニッケル8.33%のクラッド製です。ミントマークもないため、手持ちの1967年ダイムが高価値であることはまずありません。ただし、未使用品やエラー品であれば価値がつく場合もあるため、状態を確認してみる価値はあります。