シルクハットが誕生したのはいつ?
シルクハット(トップハット)が初めて登場したのは18世紀、具体的には1790年代頃とされています。発祥の地はイギリスと考えられており、当時の最新ファッションを追求する紳士たちの間で瞬く間に人気を博しました。
興味深いことに、1797年にはロンドンの帽子職人がシルクハットをかぶって街を歩き、その異様な姿に群衆が騒ぎ出したという逸話も残されています。真偽は定かではありませんが、当時この帽子がいかに革新的で目を引く存在だったかを物語っています。
初期のシルクハットの特徴
初期のシルクハットは、ビーバーの毛皮(プラッシュ)を材料としていました。その最大の特徴は、高くそびえる円筒形のクラウン(頭頂部)と、比較的狭いつばです。この際立ったフォルムにより、シルクハットは単なる帽子の枠を超え、富と社会的地位の象徴としての地位を確立していきました。
素材とデザインの変遷
19世紀に入ると、ビーバーの毛皮に代わって絹の光沢のある生地が主流となり、「シルクハット」という名称が定着しました。時代とともにクラウンの高さやつばの幅などにさまざまなバリエーションが生まれましたが、その格式高い印象は変わることがありませんでした。
こうしてシルクハットは、西洋社会におけるフォーマルウェアの不可欠なアイテムとして長く愛され続け、燕尾服やモーニングコートと合わせて着用される正装の象徴となったのです。