アメリカ合衆国ジョージア州にそびえ立つストーンマウンテンは、その巨大な裸の岩肌が印象的な、世界有数の規模を誇るモナドノック(残丘)です。この山はどのようにして誕生したのでしょうか?その答えは、実に約3億2千万年前の遠い過去にさかのぼります。
石英モンゾナイトからなる巨大なドーム状の山
ストーンマウンテンの本体は、主に花崗岩(グラナイト)に近い組成を持つ「石英モンゾナイト」と呼ばれる火成岩で構成されています。ドームのような丸みを帯びた独特な形状が特徴で、山全体がひとつの巨大な岩塊であるかのような姿を見せています。
地下深くでゆっくり冷えたマグマが鍵
ストーンマウンテンの形成は、石炭紀後期にまで遡ります。当時、地下深部に貫入したマグマが、地表に出ることなく極めてゆっくりと冷えて固まりました。冷却に長い時間をかけたため、鉱物は成長する余裕を得て、大きな結晶を形成することができました。これが、ストーンマウンテンの岩に見られる粗い粒状の組織の正体です。
浸食が生み出したモナドノックの姿
マグマが固まって岩体となった後、数億年という歳月の中で、周囲を覆っていた比較的柔らかい岩石は風化や浸食によって次第に削り取られていきました。しかし、石英モンゾナイトは非常に硬く耐食性に優れていたため、周囲が削られてもなお残り続けました。こうして、平野の中に突如として姿を現す孤立した山——モナドノックとしての現在の姿が形づくられたのです。
まとめ
ストーンマウンテンは、3億2千万年前に地下でゆっくり冷え固まったマグマを起源とし、その後の長い浸食の歴史によって周囲の地層が削り取られた結果、硬い岩体だけが残った「残丘」です。地球のダイナミックな営みと時間の力を物語る、まさに天然の地质博物館と言えるでしょう。