15世紀から16世紀にかけての「大航海時代」、ヨーロッパの国々は絹や香辛料など豊かな富をもたらす東洋、とりわけ中国(当時は「ジパング」や「カタイ」と呼ばれた)への新しい航路を必死に探し求めていました。既存の陸上ルートであるシルクロードは、中継地の商人たちが価格をつり上げるため、海による直接ルートの開拓が急務となっていたのです。
そんな時代に中国やアジアへの航路開拓に挑んだ、代表的な探検家たちをご紹介します。
1. クリストファー・コロンブス(Christopher Columbus)
イタリア出身の探検家コロンブスは、スペイン王室の支援を受けて、西回りでアジア(中国やインド)に到達できると考えました。1492年の航海で大西洋を横断しましたが、たどり着いたのは新大陸(アメリカ大陸)でした。本人は最期までそこをアジアの一部だと信じていたと言われています。
2. ヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)
ポルトガルの探検家ダ・ガマは、1497年から1499年にかけて、アフリカ大陸南端の喜望峰を回る最初の海上ルートを開拓し、インドのカリカットに到達しました。これによりヨーロッパとアジアを結ぶ直接交易路が確立され、香辛料貿易の主導権をポルトガルが握ることになりました。
3. ジョン・カボット(John Cabot)
イタリア生まれでイングランド王ヘンリー7世の支援を受けたカボットは、北大西洋を経由する北回りの航路でアジアを目指しました。1497年には北米大陸(現在のカナダ東部)に到達し、イングランドによる北米進出の足がかりを築きました。
4. フェルディナンド・マゼラン(Ferdinand Magellan)
ポルトガル出身でスペインに仕えたマゼランは、1519年に世界周航の偉業に出発しました。南米大陸南端の険しい海峡(後の「マゼラン海峡」)を発見して太平洋へ抜け、フィリピンに到達しましたが、現地での争いにより1521年に命を落としました。
5. フアン・セバスティアン・エルカーノ(Juan Sebastián Elcano)
マゼランの死後、艦隊を引き継いだのがスペイン人のエルカーノです。彼は残された船「ビクトリア号」と共にインド洋を回り、1522年に世界初の地球一周を成し遂げました。この航海によって、地球が本当に丸いこと、そして西回りでもアジアに到達できることが実証されました。
まとめ
中国への航路を求めた彼らの挑戦は、多くの場合、目的地そのものではなく予想外の新天地の発見につながりました。しかし、こうした探検家たちの航海は、世界地図を一変させ、ヨーロッパとアジアを結ぶ交易ネットワークを築き上げ、近代世界の歴史を大きく動かしたのです。