ピラミッドと聞いて真っ先にエジプトを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はピラミッドは世界各地のさまざまな文化や文明において、異なる時代に異なる民族の手によって建てられてきました。ここでは、代表的なピラミッド建造文明を7つご紹介します。
世界の主なピラミッド建造文明
1. 古代エジプト
エジプト人は、ファラオ(王)の墓として象徴的なピラミッドを建てたことで世界的に有名です。中でも最もよく知られているのはギザのピラミッド群で、クフ王の大ピラミッドをはじめとする巨大な遺構が、約4500年経った今もなおそびえ立っています。
2. メソアメリカ文明
マヤ、アステカ、インカなど、メソアメリカおよび中南米の古代文明は、宗教儀式や埋葬などさまざまな目的のためにピラミッドを建設しました。これらの多くは神殿の基壇として機能した階段状のもので、祭祀の中心として重要な役割を果たしていました。
3. ヌビア
現在のスーダンにあたる地域に栄えた古代ヌビア文明は、エジプト建築の影響を受けながらも、より急勾配で細長いという独自のデザインを持つピラミッドを数多く建造しました。その数はエジプトの現存ピラミッドを上回るともいわれています。
4. 中国
中国では、新石器時代から夏王朝の時代にかけて、「墳丘(ふんきゅう)」と呼ばれるピラミッド状の盛り土型墳墓が造られました。これらは後の皇帝陵へとつながる、中国独特の墓制の起源とされています。
5. カナリア諸島
カナリア諸島の先住民であるグアンチェ族は、ヨーロッパによる植民地化以前の時代に、「マホス」と呼ばれる階段状の石積みピラミッドを築いたといわれています。
6. 東南アジア
カンボジアのクメール帝国やベトナムのチャンパ王国など、東南アジアの古代文明の中にも、宗教的な記念碑としてピラミッド(寺院山)を建てた例があります。アンコール・ワットに代表される壮大な寺院建築にも、こうしたピラミッド形式の影響が見られます。
7. 南米
メソアメリカ以外にも、ティワナクやワリといった南米アンデス地方の文化が、ピラミッド状の建造物を造ったことが知られています。これらは宗教的・政治的中心地として機能しました。
まとめ
このように、ピラミッドは特定の地域や時代だけのものではなく、世界中の文明がそれぞれ独自の建築様式と目的をもって発展させた建造物です。各文化がピラミッドに込めた意味は多岐にわたり、ここで紹介したのはほんの一例にすぎません。興味のある地域から、ぜひその歴史を深掘りしてみてください。