歴史上の人物

シャーロット・クーパー――オリンピック史上初の女性金メダリスト

シャーロット・ライングル・クーパー(Charlotte Reinagle Cooper、1870年〜1966年)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したイギリスのテニス選手です。オリンピック史上、金メダルを獲得した最初の女性として知られています。

ウィンブルドンでの初優勝

シャーロット・クーパー――オリンピック史上初の女性金メダリストテレサ・ゲオルギアナとヘンリー・クーパー夫妻の娘として、シャーロットは1870年9月22日にミドルセックス州イーリングで生まれました。6人兄弟の末っ子です。彼女は幼い頃から地元イーリングの「イーリング・ローンテニス・アンド・アーチェリー・クラブ」でテニスを始めました。冬場はテニスができなかったため、その時期を利用してホッケーをしたり、ランニングやハイキングを楽しんだといいます。

シャーロットは23歳となった1893年、イルクリーの大会で初タイトルを獲得しました。そして1895年には、ブランチ・ビングリーを破ってウィンブルドン選手権で初優勝を果たします。これが、彼女が通算5回獲得するウィンブルドン女子シングルスタイトルの最初のものでした。

オリンピックでの金メダル獲得

1900年のパリオリンピックでは、女性選手が初めて参加することが認められました。種目はテニスとゴルフの2競技でした。この大会でシャーロット・クーパーは、オリンピック史上初めて金メダルを手にした女性となります。さらに、レジナルド・ドハーティーと組んだ混合ダブルスでも金メダルを獲得し、二冠を達成しました。

1901年1月12日、シャーロットはアルフレッド・ステリーと結婚し、息子のレックスと娘のグウィネスの二人の子どもに恵まれました。結婚後は数年間競技から離れましたが、その後テニスに復帰し、1908年のウィンブルドン選手権で再び優勝を果たしました。このとき彼女は38歳近くになっていました。その後もスポーツへの情熱は衰えることなく、1950年代まで現役を続けたといわれています。

シャーロット・クーパーは1966年、96歳でこの世を去りました。女性スポーツの歴史における先駆者として、その名は今も語り継がれています。