歴史上の人物

シャルル7世 ― ジャンヌ・ダルクに導かれ百年戦争を終結させた「勝利王」

フランス国王シャルル6世の子として生まれたシャルル7世(1403年~1461年)は、百年戦争の最中、1420年のトロワ条約によって王位継承権を剥奪され、イングランド・ランカスター朝のヘンリー6世にその地位を譲る形で廃嫡されました。1422年にはアンジュー家のマリー・ダンジューと結婚し、13人の子宝に恵まれています。一方、愛妾アニェス・ソレルとの間にも4人の子をもうけました。彼女の美しさに心を奪われていたことから、シャルルには「よく仕えられた王(le Bien Servi)」という最初のあだ名が付けられました。

ジャンヌ・ダルクとの出会い

シノンに身を寄せていたシャルル皇太子のもとに、ある日、一人の少女が姿を現します。ジャンヌ・ラ・ピュセル――通称ジャンヌ・ダルクです。彼女は皇太子に対し、王冠を取り戻すよう強く後押ししました。ジャンヌは包囲されていたオルレアンを解放し(1429年)、シャルルを王座への道へと導きます。こうしてシャルル7世は1429年7月17日、ランスにおいて正式に戴冠式を挙行したのです。

王国再征服への歩み

戴冠以降、シャルル7世は失った領土の奪還に本格的に乗り出しました。

  • 1435年:アラスの和約を締結し、アルマニャック派とブルゴーニュ派の長きにわたる内紛に終止符を打ちました。
  • 1445年:軍制改革を実施し、国王直属の常備軍である勅令中隊(コンパニー・ドールドナンス)を創設。この常備軍こそが、その後のフランスの勝利を大きく支えることになります。
  • 1453年:カスティヨンの戦いでイングランド軍を破り、アキテーヌを奪還。116年前に勃発した戦争を、その発端となった地でついに終結させました。

これら輝かしい功績により、シャルル7世は二つ目のあだ名「勝利王(le Victorieux)」と呼ばれるようになりました。

シャルル7世 ― ジャンヌ・ダルクに導かれ百年戦争を終結させた「勝利王」

基本情報

生没年:1403年~1461年
身分:国家元首
称号:フランス国王