古代エジプト第1王朝の創設者とされるメネス王(紀元前3100年頃)の死については、同時代の歴史資料には一切記録が残されていません。そのため、彼を殺したのが誰なのか、あるいは自然死だったのかを断定することは不可能です。
マネトーの記録:カバに殺されたという伝承
ただし、プトレマイオス朝時代のエジプト人歴史家マネトーは、メネス王が「カバ(河馬)に襲われて死亡した」と記録しています。狩猟中の事故だったとも言われていますが、この記述は王の死から約2500年以上も後に書かれたものであり、伝説や後世の創作が混じっている可能性が高く、史実としての信頼性は限られています。
メネス王とはどのような王だったのか
メネスは上エジプトと下エジプトを統一し、古代エジプト王朝時代の幕開けを告げた伝説的な初代ファラオとされています。多くの学者は、メネスを考古学的に実在が確認されているナルメール王、またはその後継者ホル=アハ王と同一人物であると考えています。
結論
メネス王の正確な死因や、死をめぐる状況について確実に分かっていることは何もありません。「カバに殺された」という伝承が最も有名ですが、あくまで後世の記録にすぎません。初代ファラオの最期の真相は、今なお古代の闇の中に埋もれたままとなっています。