歴史上の人物

「女の子は何でできている?」男の子との対比で紐解く英国童謡の世界

英語圏の子どもたちに古くから歌い継がれてきた童謡に、「What Are Little Girls Made Of?(小さな女の子は何でできている?)」というものがあります。その歌詞によれば、女の子は「砂糖とスパイス、そして素敵なもので」できており、対照的に男の子は「切りくずとかたつむり、そして子犬の尻尾で」できているのだそうです。

童謡の全文とその意味

この童謡は、問いかけと答えのやり取り形式で構成されているのが特徴です。

「小さな男の子は何でできている?
切りくずとかたつむり、それに子犬の尻尾。
それが小さな男の子のできもの。」

「小さな女の子は何でできている?
砂糖とスパイス、そして素敵なものすべて。
それが小さな女の子のできもの。」

童謡の起源と歴史

この歌の原型は、19世紀初頭のイギリスのロマン派詩人ロバート・サウジー(Robert Southey)が1820年頃に書いた詩「What All the World Is Made Of(世界中は何でできている?)」にあるとされています。原詩では、赤ん坊、少女、少年、青年、母親、父親など、さまざまな人々がそれぞれ何でできているかが描かれており、今日広く知られているのは、そこから抜粋された一部分なのです。

時代とともに変わる解釈

「甘くて可愛い女の子」「いたずら好きで泥だらけの男の子」という対比は、当時のイギリス社会における性別観を色濃く反映しています。現代では、こうした表現は性別のステレオタイプを助長するという指摘もあり、受け取られ方は時代とともに変化してきました。とはいえ、リズミカルで覚えやすいこの歌は、今なお英語圏の文化に深く根付いており、映画やドラマ、広告などで引用されることも少なくありません。

まとめ

「女の子は砂糖とスパイスでできている」という一節は、可愛らしい言葉遊びにとどまらず、19世紀イギリスの社会背景や性別観を知る手がかりとなる興味深い童謡です。機会があれば原文に触れてみると、そこに込められたユーモアや皮肉も感じられるかもしれません。