マスケット弾の主な素材は鉛
マスケット銃で使用された弾丸(マスケットボール)は、一般的に鉛を主原料として製造されていました。弾の重さは、銃の口径(キャリバー)によって大きく異なります。
最も一般的だった .75 口径の弾丸
当時最も広く使われていたのは .75 口径(約19mm)の球形弾で、その重さはおよそ14グラム(0.5オンス)でした。この弾丸は純度の高い鉛、いわゆる「純鉛」から作られていました。鉛は柔らかく加工しやすい金属であるため、前装式マスケット銃の弾丸に適した素材だったのです。
より大型の .90 口径弾と鉛・錫合金
一方で、より大きな口径の弾を使用するマスケット銃も存在しました。例えば .90 口径の弾丸は、約28グラム(1オンス)にもなる重量級の弾です。このような大型の弾丸は、硬度を高めるために鉛に錫(すず)を混ぜた合金で作られることが多くありました。合金化することで、発射時や着弾時の変形への耐性が向上し、より実用的な性能を発揮できたのです。
このように、マスケット弾に含まれる鉛の量は口径によって異なりますが、標準的な .75 口径弾では1発あたり約14グラムの鉛が使用されていました。