1900年の銀貨の正体は「モーガンダラー」
片面に自由の女神を象徴する女性の肖像、もう片面に翼を広げた鷲(ワシ)が描かれた1900年発行の銀貨は、アメリカで鋳造されたモーガンシルバーダラー(Morgan Silver Dollar)と呼ばれる1ドル銀貨です。その大きなサイズとリムの意匠から「カートホイール(cartwheel/車輪)」という愛称でも親しまれてきました。
表側にはジョージ・T・モーガンによるデザインのレディ・リバティ、裏側にはオリーブの枝を抱いたハクトウワシが描かれ、コレクターの間で世界的に人気の高い銘柄です。
価値の目安:20ドルから7,000ドル以上
この銀貨の評価額は、状態にもよりますがおおよそ20米ドル〜7,000米ドル以上の幅があります。さらに希少性の高いものや極上コンディションのものは、それを大きく上回る価格で取引されることもあります。
価値を左右する主な要素は以下の2点です。
1. 発行年とミントマーク(造幣局マーク)
同じ1900年でも、フィラデルフィア・ニューオーリンズ・サンフランシスコなど、どの造幣局で鋳造されたかによって希少価値が変わります。一般的な発行枚数の多い年は額面近い価格にとどまりますが、発行数が極端に少ない年(例えば有名な1893-Sなど)は数十万ドル規模になることもあります。
2. 保存状態(グレード)
未使用に近いシャープな状態ほど高く評価されます。摩耗や傷、変色の程度によりグレードが分けられ、専門機関(PCGSやNGCなど)による鑑定スラブ入りのコインは信頼性が高く、高値で取引されやすい傾向があります。
所持している場合の確認ポイント
手元にこの銀貨がある場合は、まず以下を確認してみてください。
・表面下部の発行年(1881〜1904年、1921年など)
・鷲の下にあるミントマーク(O=ニューオーリンズ、S=サンフランシスコ、CC=カーソンシティなど)
・全体的な摩耗の程度と光沢の有無
これらを確認したうえで、信頼できるコインディーラーや鑑定機関に査定を依頼するのが確実です。清掃や研磨は価値を下げる原因になるため、見つかったままの状態で保管することをおすすめします。