10ドル紙幣の顔はアレクサンダー・ハミルトン
アメリカ合衆国の10ドル紙幣に描かれているのは、アレクサンダー・ハミルトン(Alexander Hamilton)です。彼は合衆国史上初となる財務長官(Secretary of the Treasury)を務めた人物であり、アメリカ建国の父(Founding Fathers)の一人として広く知られています。
建国の父としてのハミルトン
ハミルトンは、カリブ海のネイビス島に生まれ、若くしてアメリカ独立戦争ではジョージ・ワシントンの副官として活躍しました。戦後は連邦党の中心人物として、強力な中央政府の構築に尽力し、合衆国の金融制度の基礎を築いたことで高く評価されています。
彼の主な功績には以下のようなものがあります。
- 初代財務長官として国家財政の再建を主導
- 合衆国最初の中央銀行「第一合衆国銀行」の設立を提唱
- 『ザ・フェデラリスト』(Federalist Papers)の共著者として憲法批准に貢献
なぜ大統領ではない人物が紙幣に?
現在流通しているアメリカの紙幣の中で、大統領経験のない人物が描かれているのは、10ドル紙幣のハミルトンと100ドル紙幣のベンジャミン・フランクリンだけです。これは、ハミルトンがアメリカの経済・金融システムの創設者であることから、その功績を称えて採用されたものです。
また、2015年にブロードウェイで上演されたミュージカル『ハミルトン』が世界的なヒット作となったことで、彼の名前と業績は改めて大きな注目を集めることになりました。